自分でつかむ

福岡県の教育委員をやらせていただいている関係で、普段あまり目にすることのない雑誌(す、すみません。。)を手に取ることがたびたびあります。

その中で、感銘を受けた記事が、元プロ野球選手・メジャーリーガーの野茂英雄投手のインタビュー記事「本当のものは、自分でつかむしかない。」。
「地球時代の教育情報誌 Educo(エデュコ)」という雑誌の巻頭インタビューです。

記事の内容はココからどうぞ。

http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/view.rbz?nd=2082&ik=1&pnp=2082&cd=2365

(下の方から、ダウンロードして読むことができるようです!)

そのすべてに強い感銘をうけました。

特に抜き出すと以下の部分。
「・・・ジュニアオールジャパンの中学生達も、毎年、本当にしっかりした子ばかりです。ただ、まじめすぎて、こちらの言葉を待って、そのとおりにしようとしている気がしますし、分からなくなったら教えてもらえるのを期待している感じがちょっとするかなと。僕やコーチの言うことを理解してやってくれるのはいいんですが、そこからもう一歩踏み出してほしい。 僕が選手たちに求めているのは、自立してほしいと言うことです。何でもかんでも大人やコーチが教えてくれるような環境は、作りたくない。最後は、自分の力でものにしてもらいたいんです。そうでないと、本当のものがつかめない。」

最近、たまたま、私の長男も、ゆるいスポーツチームから、強いクラブチーム(?)にうつったところです。
おそらく、体力的に練習について行けるか、ってことが第一の大きな壁。
レギュラーになって試合にでるなんてもってのほかです。

いっぱい動いて、疲れればいいかな、なんて気持ちで始まったのに、思いのほか、私の感情の変化が大きくって驚いた。
彼が最初に壁にぶつかったときに、何を考えるのか、そして、どう行動するのか、という点が気になって仕方がなく、かつ楽しみで仕方がないのです。

私の今までの子どもに対する関わり方を、イヤでも(笑)、客観的にみざるをえない場面でもあると思います。
そういう意味では、子育て自体が新たな局面を迎えた、そんな節目の気分です。
自立できそう??、と、送り出したような。

野茂選手の記事を読んで、深く共感。
親も、学校の先生も、チームのコーチも監督も、子どもにかかわるすべての大人が、子ども達に何を教えたいのか、ぶれない軸をしっかり持って、それを本気で体現していくことが必要なのでしょうね。

生きていく中で、いろんな場面でぶち当たる困難。
そこを、笑って、悩んで乗り越えて欲しい、そういう力を培って欲しい、自分でつかみ取って欲しい、というのが私の育児の一番の目標です。

人生はサバイバルです。
がんばれ、子ども達!!